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​僕の風はもっと遠く。

(2/9/2016)

 

 

 

どうか僕を追いかけないで

僕はこの森の冷たい風

 

木々の隅々を駆け抜けて、

湖のほとりで目を覚ます

そんなだから僕はどうあっても

走り出さずにはいられないんだ

 

 

どうか僕を摑まえないで

僕はこの宇宙の大気

 

世界の端々を鬱蒼と巡って

星々の唄声にあわせて口ずさむ

そんなだから僕はどこまでも

自由でなくっちゃだめなんだ

 

 

どうか僕を留めておこうとしないで

僕はこの街の夜の風

世界の終りまでゆかなければ

きっと止まれないんだ

明日にはここを離れて

きっと僕はもうここにはいない

 

 

それが僕が求めたたった1つの自由で

それが唯一の僕らしさ。

 

 

だから僕を追いかけないで

僕はもっと遠く、

もっととおく、

 

もっと遠くへ

ゆくから。

 

 

 

 

 

 

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