top of page

その時が来る時は

(2016/ 5/ 16)

 

 

 

この瞬間が無くなる前に

私は何に気づけるんだろう

 

1度花を咲かせた種が

もう2度と発芽することのないように

そうなる前に

私はなにが出来るんだろう

 

誰かが言った「幸せ」になるのかな

それとも世界の真実に気づけるんだろうか

 

 

きっと人はあっけなく、

この時を失う日がくるんだろう

 

「幸せ」にならなくても

世界の真実に気づけなくても。

 

 

 

それなら、私はそれまでに

一体なにができるんだろう

一体なにがしたいかな

 

今もこの瞬間も時は流れて止まらないように

 

今日の空と明日の空が違うように

瞬きをしている間に変わっていっていく

オーロラのみどりと蒼のように

 

 

日々は 人は 街も 世界も

変わってゆくものだから

 

 

それなら、世界のからくりよりも

世界の真実よりも

生まれた意味よりも

死ぬ意味よりも

 

この世のすべての美しいものを

私の目に映る 心を貫く

その全ての美しさと

まだ見つけられない

今にも溢れては消えていってしまう

その美しさを

 

 

 

私たちが知らなくても

世界のからくりも

世界の真実も

きっと神様が知ってる

 

 

それなら、私は神様も知らない

神様も見つけられなかった

神様の力と

私たちの力で創り上げた

この世にあるいっぱいの

美しさを

切なさを

ともしびを

木漏れ日を

きらめきを

 

 

 

明日のことは誰も知らないように

 

日々は 人は 街は 世界も

変わってゆくものだけれど

 

それでも変わらないものは

きっと、あって、

 

 

それなら、私が見つけたい

 

世界のありったけの美しいものを

きっと今にも見つけ出さないと

思い出になってしまうから

 

目をこらして

耳をすまして

心をひらいて

 

 

この腕に抱えきれないほどに

 

私が見つけ出したい

 

 

 

 

 

 

bottom of page